こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。
今回は芝浦にあるループ橋を紹介します。
レインボーブリッジへと続く道
芝浦ループ橋は東京都港区にあるループ形状の(輪になっている)橋で、レインボーブリッジの一部です。
ただ、レインボーブリッジと呼んでしまうとライトアップされる橋本体を想起するため区別するためにループ橋と呼んでいます。
レインボーブリッジは首都高速道路の道路と一般道が並走していますが、ループ形状になっているのは一般道です。
ぐるっと一周するコースはドライブをしても楽しいです。
ちなみに“ゆりかもめ”も同じようにループ形状の道を通ってお台場方面に向かいます。
西側(芝浦側)が独特のループ形状をしているわけですが、このような造りになったのは空路、海路、そして埋め立て地であるお台場という地理上の制約があり、それらの条件をクリアするためにこの形状にせざるを得なかったからだそうです。
利便性は損なわれるかもしれませんが、私のような建造物好きにはこういう造りは大歓迎なのですけどね。
また、レインボーブリッジにはレインボープロムナードという歩行者用の歩道が用意されており、散歩することができます。
ちょうどループ橋を渡る時にレインボープロムナードを散歩する人々が見えますね。
さて、本題のループ橋の撮影ですが、芝浦の船着場の塀から撮影することになります。
※船着場自体は私有地なので立ち入ることができません
なお、ループ橋の撮影地点は最寄りの芝浦ふ頭駅から徒歩8分の距離にあり、十分歩ける距離です。
車の場合は、同じく徒歩8分のところにある駐車場に車を停めて歩いて向かうことになります。
ループの間から覗くレインボーブリッジと祭りのごとく賑やかな光条
芝浦ループ橋の魅力は重なり合う道路の美しいループと等間隔に配置されている照明の光条を撮影できる点です。
独特のループ形状が美しいことに加え、道路を照らす照明の光条がまるで祭りのごとく輝いています。
そして、その全景と光条の下から覗くレインボーブリッジ。
これほど美しい構図はなかなかありません。
なお、レーザーと構図のバリエーションについては期待できません。
日没後のゆりかもめが走っている時間帯であれば光跡が撮影可能ですが、横一線のラインなので、それ程美しいとは言えません。
撮影した写真はこちらです。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:Standard
ホワイトバランス:電球
シャッタースピード:58秒(BULB)
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
補足
ホワイトバランスを電球にして青味を出すことでSFっぽい世界観を表現してみました。
ちなみにループ橋はフルサイズのカメラと14mm以下の広角レンズがなければ全景が収まりません。
上の写真を見ていただくとわかる通り、14mmでもかなりギリギリです。
参考までにRICOHのGR3で撮影した写真も載せておきます。
センサーがAPS-Cなのですが、35mm判換算で約28mm相当です。
ご覧の通り、ループ橋が半分くらいしか収まりません。
ブルーアワーから朝日が昇る時間の美しさも格別
夜はSFのような世界が撮影できる芝浦ループ橋ですが、ブルーアワーから朝日が昇る時間の美しさも格別です。
ブルーアワーの時間帯に撮影した写真がこちらです。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:蛍光灯:昼光色
シャッタースピード:13秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:芝浦ループ橋のブルーアワー
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
補足
日の出44分前に東の空に美しいグラデーションが現れ始めました。
街灯のオレンジ色がかなり強いため、レタッチで彩度を下げています。
ループ橋の照明も点灯しており、夜と朝の境目の風景が撮影できました。
やや間が空いて、日の出9分後に撮影した写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
補足
日の出9分後にもなると、ループ橋の隙間に見える位置まで太陽が昇りました。
この時間にはすでにゆりかもめが運行しているので、高速連写でゆりかもめと太陽が重なるタイミングを捉えました。
レタッチで色味に変更し、優しい雰囲気の朝を表現しています。
日の出23分後に撮影した写真がこちらです。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/200秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
こちらの写真はPIXTAで販売しています。
(c)Litra.Tokyo - 画像素材 PIXTA -
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
ポイント
23分後にはループ橋よりも上の位置まで太陽が昇りました。
日の丸構図で太陽を据え、ゆりかもめが通過するタイミングを高速連写で狙って撮影した写真です。
レタッチで紫の彩度とコントラストを高めにすることで、印象深い都会の日常を表現しました。
最後にGR3で撮影した写真も掲載します。
芝浦ループ橋は付近のスナップ撮影も面白いと思います。
もし「フルサイズのカメラも14mm以下のレンズも持っていない」という方も散策ついでに一度訪れてみることをおすすめします。
実際に現地に行ってみて、「次はこうしてみたい」とか「これがあると便利だな」とかいろいろと見えてくるものがあるはずです。
撮影で使用した機材
参考までに今回の撮影で使用した機材を紹介します。
カメラ(SONY α7R3 ILCE-7RM3A)
カメラ(RICHO GR3)
レンズ(SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM)
L字ブラケット(SmallRig SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット)
三脚(Velbon UTC 53II AS)
シャッターレリーズ(ロワジャパン RM-VPR1)
総合評価
芝浦ループ橋の総合評価は以下の通りです。
項目 | 評価 | コメント |
美しさ | ★★★★★ | 独特のループ形状をした橋は建造物としての美しさがあります。 また、レインボーブリッジを捉えることができる景観の美しさは最高評価です。 |
光条 | ★★★★★ | 30を超える光条の多さは日本屈指で、最高評価に値します。 |
レーザー(光跡) | ★★ | レーザーの美しさは感じられず、低評価としました。 |
構図のバリエーション | ★ | 構図のバリエーションは少ないため、最低評価としました。 |
アクセスの良さ | ★★★★ | 駅から徒歩8分の好立地からアクセスの良さは高評価です。 |
穴場感 | ★★★★★ | ほとんど通行者がいないため、穴場感は最高評価です。 |
おすすめレンズ | 広角レンズ | |
総合点 | 22点/30点 | 建造物好きな方に一度は訪れてほしい撮影スポットです。 |
撮影地点について
最後に撮影地点を紹介します。
芝浦の船着場の塀から撮影することになります。
塀自体は2mくらいの高さがあり、身長190cm以上の人じゃないセットが厳しいので、ファミリーマートの前あたりにあるガードレールに足をかけて塀の上に三脚とカメラをセットするのが現実的だと思います。
幅が50cmにも満たないのでさらに大変です・・・落ちてケガしないように注意してくださいね。
アクセス
公共交通機関でアクセスする場合
・ゆりかもめ「芝浦ふ頭」駅から徒歩8分
※西口が最も近い出入口です
車・バイクでアクセスする場合
お手持ちのナビをお使いください。
駐車場・駐輪場情報
駐車場
・レインボーブリッジ駐車場から徒歩8分(収容台数23台)
駐輪場(バイク)
付近に駐輪場がないため、歩道に駐車することになります。
※管理についてはあくまでも自己責任でお願いします
周辺設備情報
コンビニ
すぐ近くにコンビニがあります。
トイレ
駅やファミリーマートのトイレを利用することができます。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
もしこの記事を読んで「芝浦ループ橋を撮ってみたい」なんて思っていただけたら嬉しいです。
以下のページで朝日撮影スポット・都市夜景撮影スポットの記事一覧が見れます。
興味がありましたらご覧ください。
また、今後もこのブログをお読みいただけると、これ以上嬉しいことはありません。
あなたの写真ライフがより楽しく、より充実しますように。
それではまた!