こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。
今回は千葉県富津市にある明治百年記念展望塔をスナップ写真とともに紹介します。
2022年12月8日追記)
2022年11月21日(月)から2023年3月末日まで改修工事のため全面立ち入り禁止となっていますので、ご注意ください。
※詳細は公式Webサイトにてご確認ください
公式サイト
階段状のピラミッドのような形が特徴的な展望塔
明治百年記念展望塔はその名の通り、明治100年(1968年)を記念して作られた富津公園内にある展望塔です。
鋭利な形が特徴的な富津岬の先端にあり、都心に最も近い南房総国定公園です。
岬の先端にあるということで、すぐ目の前は海。
付近に障害物がなく、東京湾が一望できます。
さらに駐車場完備でアクセスも良好です。
明治百年記念展望塔は約10層の階段と小さな踊り場で形成されており、階段状のピラミッドのような面白い形をしています。
この不思議な形のモチーフとなったのは盆栽などでよく見かける五葉松。
たしかに何層にも分かれているあたりが五葉松と似ているかもしれませんね。
逆光で見ると、いかに特徴的な形をしているかがよくわかると思います。
既視感があると思ったら聖闘士星矢の聖域(サンクチュアリ)でした。(世代バレ)
海面まで3〜4mはあるであろう防波堤に打ちつけた波のしぶきが飛んできたくらい風が強かったです。
岬の先端には風を遮るものがなく、吹きさらしですからね・・・。
防波堤のおかげで北側の海岸はかなり波が落ち着いていました。
岬の西には東京を防衛するために明治時代に作られた、海堡(かいほう)と呼ばれる人工の海上要塞が見えます。
かつて3つの海堡があったようですが、第三海堡は完成してからわずか2年後の1923年に発生した関東大震災により壊滅的な被害を受け、現在ではほとんど形が残っていません。
ちなみに残存する2つの海堡の姿はどちらも明治百年記念展望塔から見ることができます。
周辺散策が済んだところで、いよいよ展望塔に登ります。
目の前で見ると改めて面白い形をしていますね。
地上からの入口は10箇所近くあり、どのルートでも最上階にたどり着けます。
段数自体はそれほど多くありませんが、最上階に上がるまでそこそこ息が上がりました・・・。
常に潮風にさらされているため、かなり鉄骨が錆びています。
最上階へ向かう途中の階段はまるで天空に続く道のようです。(ドラクエⅤの天空の塔のイメージ)
頂上までもう少し・・・。
最上階から一望できる東京湾と美しい白波
いよいよ頂上に到着です。
最上階の高さは21.8mで、一般的なビルの6階相当の高さを誇ります。
海に囲まれており、遮るものが何もなく、最上階から眺める東京湾は最高でした。
ちなみに明治百年記念展望塔は関東の富士見100景に認定されています。
残念ながら最上階到着時点では富士山が見えませんでしたが、夕暮れ時にくっきりと見えたので、この後紹介します。
展望塔最上階からの眺め、まずは北東の写真からです。
中央に写っているのが千葉市方面で、千葉ポートタワーやJFEスチールの工場地帯にある煙突などが遠くに見えます。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/20秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
こちらの写真はPIXTAで販売中です。
(c)Litra.Tokyo - 画像素材 PIXTA -
次に東の富津方面を撮影した写真です。
広角レンズで撮影すると、左右に海が収まります。
富津公園がいかに鋭利な形をしているかよくわかる写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/20秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
こちらの写真はPIXTAにて販売中です。
(c)Litra.Tokyo - 画像素材 PIXTA -
続いて北側です。
この写真は川崎方面を向いて撮影したのですが、東京湾を隔ててかなり離れているので、目立つような建物は見えません。
砂浜が見えている箇所がありますが、満潮時には水没すると思います。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/20秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:海と干潮に現れる砂浜
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
最後に西側を撮影した写真です。
中央に見える第一海堡、その左奥には第二海堡(船と重なっていてわかりづらくなっていますが)が見えます。
方角的には横浜と横須賀あたりでしょうか。
よーく目を凝らすと、右側に対岸の鶴見つばさ橋や横浜ベイブリッジが見えます。
※鶴見つばさ橋については以下の記事で紹介していますので、もし興味があればご覧ください。
-
鶴見つばさ橋に昇る朝日が美しい。鶴見川河口末広水際線プロムナード
続きを見る
時刻は16時過ぎ。
砂浜と白波の影、明暗のコントラストが印象的でした。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/20秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
日が落ちるにつれてくっきりと現れる富士山
最上階からの景色を満喫したところで、この日のメインの夕暮れの撮影をしに地上に降りてきました。
狙うのはもちろん明治百年記念展望塔と夕暮れの富士山。
まずは日の入り42分前の写真からです。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/400秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
続いて日の入り24分前の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/15秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
補足
空と地面の明るさを整えるためにReverseフィルタを使用しました。
高さを水面に合わせているため、展望塔がフィルタでやや暗くなっています。
続いて日の入り20分前の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:蛍光灯:昼光色
シャッタースピード:1/8秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
補足
夕暮れ時の空の色を強調するためにホワイトバランスを蛍光色:昼光色に変えて撮影してみました。
やや青味がかかり、紫色が強くなっています。
こちらは日の入り15分前の写真です。
太陽が沈むにつれて、徐々に富士山の姿が浮かび上がってきました。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/13秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
日の入り16分後には美しいグラデーションの空が背景の富士山がはっきりと見えました。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:20秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
日の入り23分後には徐々に夜の帳が下りてきます。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:91秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9 + KANI ND64
補足
ハーフNDフィルターにND64フィルターを重ねがけして長秒撮影をしています。
最後は日の入りから26分後の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:30秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
補足
最後はレンズフィルターを装着せず、あえて展望塔をシルエットにして撮影してみました。
空のグラデーションの美しさが一層際立ちますね。
今回の写真は以上となります。
撮影で使用した機材
参考までに今回の撮影で使用した機材を紹介します。
カメラ(SONY α7R3 ILCE-7RM3A)
カメラ(RICHO GR3)
レンズ(SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM)
レンズフィルター(KANI Premium Reverse GND 0.9 150mm×170mm)
レンズフィルター(KANI ND64 150mm×150mm)
フィルターホルダー(KANI フィルターホルダー SIGMA 14mm F1.8 DG HSM 専用 150mm幅)
L字ブラケット(SmallRig SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット)
三脚(Velbon UTC 53II AS)
シャッターレリーズ(ロワジャパン RM-VPR1)
撮影場所について
最後に撮影場所を紹介します。
明治百年記念展望塔は千葉県富津市富津にある富津公園の先端にあります。
アクセス
公共交通機関でアクセスする場合
・JR内房線「青堀」駅から日東交通のバス「富津公園行き」に乗り、終点「富津公園前」で下車、徒歩1分
車・バイクでアクセスする場合
お手持ちのナビをお使いください。
明治百年記念展望塔へのアクセス
駐車場・駐輪場(バイク)情報
駐車場
・富津岬駐車場から徒歩1分(収容台数100台)
※24時間空いている無料の駐車場です
駐輪場(バイク)
・富津岬駐車場から徒歩1分(収容台数100台)
※24時間空いている無料の駐車場です
周辺設備情報
コンビニ
付近にコンビニはありません。
事前に立ち寄っておくのがよいでしょう。
トイレ
富津岬駐車場内にあるトイレを利用することができます。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
明治百年記念展望塔は千葉県屈指の夕陽と富士山が撮影できるスポットです。
この記事を読んで「夕陽を撮ってみたい」、「夕陽を見にいきたい」なんて思っていただけたら幸いです。
以下のページで夕陽撮影スポットの記事一覧が見れます。
興味がありましたらご覧ください。
また、今後もこのブログをお読みいただけると、これ以上嬉しいことはありません。
あなたの写真ライフがより楽しく、より充実しますように。
それではまた!