夕陽・マジックアワー 都市夜景

【2022年2月閉鎖】晴海客船ターミナルで見る美しい東京の夕景と夜景

2022年1月4日

こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、2022年のフォトログ第一弾ということで、2022年2月20日に閉鎖されることが決まった東京都中央区にある晴海客船ターミナルをスナップ写真とともに紹介します。

美しいモニュメント、美しい夕景と夜景。東京の象徴的な海の玄関

晴海客船ターミナルは1991年5月23日に東京港開港50周年を記念して開港した客船ターミナルです。

臨港広場内には美しいモニュメント『風媒銀乱』が設置されており、風のない日には水面リフレクションが撮影できることから写真映えのするスポットとして人気があります。

また、美しい東京の夕景や夜景が見える東京の象徴的なスポットとして根強いファンに支持されています。

冒頭でお伝えした通り、2022年2月20日をもって閉鎖されることになりましたが、その背景についても触れておきたいと思います。

閉鎖の背景について

1991年に開港した晴海客船ターミナルですが、そのわずか2年後の1993年にレインボーブリッジが開通しています。

晴海客船ターミナルはレインボーブリッジより東京湾の内側にあるため、大型クルーズ客船は高さの問題で寄港できません。

また、近年客船が大型化する傾向にあり、大型クルーズ客船が寄港できる横浜の大さん橋がその役割を担っていることから晴海客船ターミナルの存在意義が失われつつありました。

加えて、2020年開催(予定だった)の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、レインボーブリッジより外側に東京国際クルーズターミナルを開港することが決まり、晴海客船ターミナルの閉鎖は決定的となりました。

結果として新型コロナウィルスの影響により、2020年に東京オリンピック・パラリンピックと東京国際クルーズターミナルの開業が延期されました。

ただ、東京国際クルーズターミナルは2020年9月10日に開業し、東京オリンピック・パラリンピックは2021年8月に開催されました。

残念ながら2022年現在も新型コロナウィルスは収束しておらず、当面は大型クルーズ客船の寄港は予定されていませんが、晴海客船ターミナルは港としての役目を終えることになりました。

晴海客船ターミナルの館内を巡る

さて、ここからは館内を散策しながら撮影したスナップ写真を紹介します。

まずは駐輪場と駐車場から。※駐輪・駐車場ほうは本記事のアクセスにて記載してますので、そちらも併せてご覧ください


晴海客船ターミナルの駐輪場

撮影日が1月1日だったということもあり、正面エントランスには門松が飾られていました。


晴海客船ターミナルのエントランス

展望台を合わせると全6フロアから構成されています。


全6フロアのターミナル館内

吹き抜けのエントランスホール。


エントランスホールのイルミネーション

階層が分かれているのにエスカレーターが階段形状ではないとは珍しい。


2階へと続くエスカレーター

2階からの眺め。


2階から眺めるエントランスホール

メインラウンジ横の廊下には正月らしく書初めが飾られていました。


メインラウンジ横の廊下

3階へと続く階段。

館内の作りがやや複雑で、少し迷います。


3階デッキへの階段

大きなガラス窓から差し込む美しい光。


大きなガラス窓が特徴のロビー

海側から見るロビー。


大きなガラス窓が特徴のロビー2

2階は意外と広く、用途がわからないスペースがいろいろあります。

ちなみに東京オリンピック・パラリンピックでは晴海客船ターミナル自体も選手村の一部だったようです。


2階の窓から見える東京オリンピックの旧選手村

元旦ということもあり、館内は人がおらず閑散としていました。


2階待合ロビーの正面側

人がいないということで、心なしかスペースが広く感じます。


2階待合ロビーの正面側2

ここにも用途がよくわからないスペースがありました。


2階待合ロビーのお台場側

展望デッキへ出ると目の前には海。

すぐ近くにレインボーブリッジが見えます。


展望デッキから見るフジテレビとレインボーブリッジ

臨港広場から見る港区方面。

今年閉鎖されることが決まったからなのか、意外と人がいました。

大半の人がカメラを片手に歩き回っています。

晴海客船ターミナル、やはり愛されているなぁ。


展望デッキから見る臨港広場

扇状の模様が美しい臨港広場のタイル。


臨港広場

そして、晴海客船ターミナルの美しいモニュメント『風媒銀乱』。

やはり何度見ても美しいものですね。

ちなみにこの日はかなり風が強く、リフレクション撮影は断念しました。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:1/800秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:29mm
レンズフィルター:なし

雲1つない晴天。

東京の元旦は毎年晴れていることが多い気がしますね。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:夕景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/8秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:24mm
レンズフィルター:なし

夕景と夜景こそが美しい

晴海客船ターミナルが最も美しいのはマジックアワーです。

グラデーションを背景としたレインボーブリッジ。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:夕景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/20秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:48mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

17時を過ぎたあたりで東京タワーがライトアップします。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:13秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:33mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

さらに日が落ちると美しい東京夜景を臨むことができます。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:夕景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:51秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:133mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

レインボーブリッジを背景にした風媒銀乱も美しい。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:夜景
ホワイトバランス:蛍光灯:昼白色
シャッタースピード:30秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:30mm
レンズフィルター:ー

そして客船ターミナルの建屋自体も美しい。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:10秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:14mm
レンズフィルター:ー

館内散策を再開。夜の雰囲気も落ち着く。

ひと通り撮影を終えたところで、館内散策を再開します。

夜は照明が灯り、日中の時間帯とは変わった雰囲気になります。


3階デッキと臨港広場を結ぶ階段

旧選手村のマンション。

オリンピック・パラリンピックが延期になったことで、入居時期も大幅に遅れているそうです。

人の気配が全くなく、照明も付いていないことから夜の晴海客船ターミナルの雰囲気が3割は増している気がします。


夜も雰囲気が良い展望デッキ

お台場方面の夜景もはっきり見えます。


お台場の観覧車とフジテレビ

晴海客船ターミナルの閉鎖前には入居することはなさそうですね。


正面から見る選手村と豊洲の夜景

意外と知られていない6階の展望台

晴海客船ターミナル=風媒銀乱またはデッキから夕景・夜景というイメージがあります。

そのため、多くの人からはスルーされているかもしれませんが、実は6階には展望台があります。

展望台へは館内のエレベータに乗って向かいます。

6階のエレベーターホールから展望台への通路は空中回廊のような雰囲気でちょっとテンションが上がります。


6階のエレベーターホールから展望台への通路

展望台の頂上は気球のような形をしています。

ちなみに展望台内部には簡易トイレがありました。


展望台入り口から見た頂上

展望台の頂上へは周囲をぐるりと囲むゆるい階段を登っていきます。

20〜30段くらいのちょっとした階段です。

頂上から見える豊洲方面の夜景。

格子が邪魔なのがちょっと残念ですね・・・。


展望台から見る豊洲の夜景

レインボーブリッジも真正面に捉えることができます。

そしてまたもや景観を妨げる格子・・・。


展望台から見るレインボーブリッジ

展望台からは東京タワーもはっきり見えます。

そう、鉄格子がなければね・・・。


展望台から見る東京タワー

不思議な形をした展望台の頂上。


四葉の形をした気球(?)のような頂上

展望台からはお台場方面、レインボーブリッジ、東京タワーを一望できます。

もし中心が螺旋階段になっていて、ガラス窓が張り巡らされ、格子のギリギリ外側までぐるりと見渡せる構造だったら・・・この展望台も名所になっていたはずです。

せっかくの景観も格子で全て台無しに・・・・あまり話題に挙がらない理由がわかった気がします。

ちなみに展望台頂上はガラス窓が付いていないため寒いです。

しっかり着込んで向かうようにしましょう。

そして、去り際に撮影した晴海客船ターミナルの全景写真。

これで見納めかと思うと、やはり残念な気持ちが強いですね・・・。

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G
撮影モード:夜景
ホワイトバランス:蛍光灯:昼白色
シャッタースピード:30秒
絞り値:F11
ISO感度:100
焦点距離:51mm
レンズフィルター:なし

今回の写真は以上となります。

撮影で使用した機材

参考までに今回の撮影で使用した機材を紹介します。

カメラ(SONY α7R3 ILCE-7RM3A)

 

カメラ(RICHO GR3)

 

レンズ(SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM)

【SIGMA】Art 14mm F1.8 DG HSM(ソニーEマウント用/フルサイズ対応)

 

レンズ(SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G)

 

レンズフィルター(KANI Premium Reverse GND 0.9 150mm×170mm)

 

フィルターホルダー(KANI フィルターホルダー SIGMA 14mm F1.8 DG HSM 専用 150mm幅)

 

L字ブラケット(SmallRig SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット)

【SmallRig】SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット

 

三脚(Velbon UTC 53II AS)

 

シャッターレリーズ(ロワジャパン RM-VPR1)

 

撮影場所について

最後に撮影場所を紹介します。

晴海客船ターミナルは東京都中央区晴海5丁目7番1号にあります。

アクセス

公共交通機関でアクセスする場合

電車

都営大江戸線「勝どき」駅から徒歩25分

バス

・「東京」駅:「東京駅丸の内南口」からバス(都05-1系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間30分)
・「有楽町」駅:「有楽町駅前」からバス(都05-1系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間25分)
・「銀座」駅、「東銀座」駅:「銀座四丁目」からバス(都05-1系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間20分)
・「勝どき」駅:「勝どき駅前」からバス(都05-1系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間15分)
・「四谷」駅:「四谷駅前」からバス(都03系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間45分)
・「半蔵門」駅:「半蔵門」からバス(都03系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間35分)
・「錦糸町」駅:「錦糸町駅前」からバス(錦13甲系統)に乗車し、終点「晴海埠頭」下車、徒歩1分(所要時間45分)

車・バイクでアクセスする場合

お手持ちのナビをお使いください。
晴海客船ターミナルへのアクセス

駐車場・駐輪場(バイク)情報

駐車場

晴海客船ターミナル駐車場から徒歩1分(収容台数70台)

駐輪場(バイク)

・晴海客船ターミナル駐輪場から徒歩1分(収容台数約20台)
 ※駐車場の入口手前(左手側)にあります

周辺設備情報

コンビニ

付近にコンビニはありません。

事前に立ち寄っておくのがよいでしょう。
※自販機は館内にあります

トイレ

晴海客船ターミナル館内にあるトイレを利用することができます。

終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

晴海客船ターミナルは東京の夕景・都市夜景を撮影できる象徴的なスポットの1つです。

残念ながら2022年2月20日をもって閉鎖されることが決まりました。

この景色が2度と見られなくなるのはとても寂しいことですが、時代の流れもあるので仕方がありませんね・・・。

こんな素晴らしい景色を見せてくれた晴海客船ターミナルに「今までありがとうございました」と改めてお礼を言いたい気持ちです。

閉鎖まであと1ヶ月半しかありませんが、まだ一度も行ったことがないという方には是非訪れていただきたいと思います。

もしこの記事を読んで「夕陽・都市夜景を撮ってみたい」、「夕陽・都市夜景を見にいきたい」なんて思っていただけたら幸いです。

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また、今後もこのブログをお読みいただけると、これ以上嬉しいことはありません。

あなたの写真ライフがより楽しく、より充実しますように。

それではまた!

  • この記事を書いた人

SHIN

北海道出身、千葉県在住。関東を中心に朝日・夕陽・ジャンクションなどを撮影しているフォトブロガーです。ブログでは撮影スポットやストックフォトの紹介記事などを書いています。X、Instagramで撮影した写真を投稿しているのでフォローいただけると嬉しいです。

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