朝日・ブルーアワー

江戸時代に海を照らした歴史ある灯台。燈明堂海岸から見る朝日が美しい

2021年2月26日

こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。

今回は神奈川県横須賀にある燈明堂海岸を紹介します。

江戸時代から明治時代まで海を照らした歴史ある灯台

燈明堂海岸は神奈川県横須賀市西浦賀にあります。

燈明堂は灯台の名前です。

江戸時代の慶安元年(1648年)から明治5年(1872年)までの約220年、長きに渡って航路の安全を見守ってきました。

灯台としての役目を終えた後は明治20年代まで原型が残っていたようですが、風雨の影響で建物が崩壊し、しばらくは石垣だけが取り残された状態となっていました。

そのまま月日が経ち、昭和63年(1988年)に現在の建物が復元されました。

浦賀ということでペリーの黒船来航時にも海を照らしていたのかもしれませんね。

歴史ある灯台、燈明堂
歴史ある灯台、燈明堂

燈明堂の入口はこんな感じです。

燈明堂入口
燈明堂入口

一人通れるくらいの狭い道を30〜40m程進んだ先に燈明堂があります。

燈明堂へと続く道
燈明堂へと続く道

燈明堂の南側(久里浜方面)は弧を描く砂浜になっています。

奥は行き止まりになっているのでご注意を。

燈明堂の南側(久里浜方面)
燈明堂の南側(久里浜方面)

木のベンチがあり、ここから朝日を見ることができる最高の特等席。

朝日の特等席
朝日の特等席

北側はちょっとしたビーチになっていますが、寂しい感じ。

この日は風が強く、防波堤の高さ半分くらいまで波が打ちつけられていました。

奥に見える建物は県営のかもめ団地です。

その敷地面積は128,410㎡を誇り、総戸数1689戸という大規模な団地です。

最上階からは対岸にある房総半島が眺められるらしいですよ。

燈明堂の北側(横須賀方面)
燈明堂の北側(横須賀方面)

恐怖の後日談

あとから知った話ですが、燈明堂は首切場と呼ばれた浦賀奉行所の処刑場だったらしいです・・・!

知った時、鳥肌が立ちました・・・。

たしかに入口に慰霊碑的なものがありましたが、撮影地点に行くまで夜中に真っ暗な道を一人で歩いてたことを考えるとゾッとしますね。

「知らぬが仏」とはまさにこのことです・・・。

とは言え、朝日を追いかける以上、到着時刻は大体真っ暗なので毎回恐怖と戦うことになりますが。

浅瀬の岩場と対岸に見える房総半島

燈明堂海岸からは東京湾が見渡せ、晴れた日には対岸の房総半島が見えます。

まずは日の出34分前の写真です。

燈明堂海岸のブルーアワー


カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:90秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:燈明堂海岸のブルーアワー
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補足

絞り値をF11に設定し、90秒の長秒撮影にすることで、夜から朝にかけての移り目を静寂な雰囲気で切り取りました。

次に日の出2分後の写真です。

燈明堂海岸の朝日

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:1/4秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

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写真:燈明堂海岸の朝日
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補足

日の出直後は水平線が明るいので、全体の明るさを整えるためにReverseハーフNDフィルターが必須です。

波の動きを残して撮影しようと思ったので、NDフィルターは使用していません。

次は日の出5分後の写真です。

燈明堂海岸の朝日

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:8秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9 + KANI ND64

こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:燈明堂海岸の朝日
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補足

太陽が少し昇り、かなりの明るさになりました。

ハーフNDフィルターだけだとかなり速いシャッタースピードにする必要があるのですが、長秒撮影に切り替えるためにND64を装着しました。

ただ、個人的にはもう少し波の動きを出したいので、ND8かND16あたりを装着してシャッタースピードを1秒前後に抑えたいところですね・・・。

続いて、日の出9分後の写真です。

燈明堂海岸の朝日

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:1/10秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:燈明堂海岸の朝日
販売中の写真一覧:ポートフォリオ

補足

風が強い日で、波が岩場に当たって流れる水が滝のように美しかったので、NDフィルターを使わずに撮影しました。

ただ、やはりこちらの写真もND8かND16を装着して、もう少しスローシャッターで撮影したいところではあります・・・。

日の出11分後の写真がこちらです。

燈明堂海岸の朝日

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:1/10秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9

こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:燈明堂海岸の朝日
販売中の写真一覧:ポートフォリオ

最後にND1000フィルターを使用しての長秒撮影も行ないました。

日の出13分後の写真がこちらです。

燈明堂海岸の朝日

カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:風景
ホワイトバランス:AWB
シャッタースピード:91秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9 + KANI ND1000

補足

ND1000フィルターを使用し、90秒の長秒で撮影してみました。

波がまるで霧のように静まり、岩場の隙間に伸びる太陽光を撮影することができました。

風が強く、波の水しぶきに怯えながらの撮影でしたが、最後まで濡れずに撮影できたのは良かったかなと思います笑

撮影で使用した機材

参考までに今回の撮影で使用した機材を紹介します。

カメラ(SONY α7R3 ILCE-7RM3A)

 

カメラ(RICHO GR3)

 

レンズ(SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM)

【SIGMA】Art 14mm F1.8 DG HSM(ソニーEマウント用/フルサイズ対応)

 

レンズフィルター(KANI Premium Reverse GND 0.9 150mm×170mm)

 

レンズフィルター(KANI ND64 150mm×150mm)

 

レンズフィルター(KANI ND1000 150mm×150mm)

 

フィルターホルダー(KANI フィルターホルダー SIGMA 14mm F1.8 DG HSM 専用 150mm幅)

 

L字ブラケット(SmallRig SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット)

【SmallRig】SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット

 

三脚(Velbon UTC 53II AS)

 

シャッターレリーズ(ロワジャパン RM-VPR1)

 

撮影地点について

最後に撮影地点を紹介します。

燈明堂海岸は神奈川県横須賀市西浦賀6にあります

燈明堂の先端はそこそこ広く、撮影スペースは十分に確保できると思います。

但し、朝方には釣り人が来ることもあり、注意が必要です。

アクセス

公共交通機関でアクセスする場合

京浜急行本線「浦賀駅」から徒歩38分
※最寄り駅から遠く、朝日の時間帯はバスが運行していないため、公共交通機関でのアクセスはおすすめしません

車・バイクでアクセスする場合

お手持ちのナビをお使いください。
燈明堂海岸へのアクセス

駐車場・駐輪場(バイク)情報

駐車場

燈明堂緑地駐車場から徒歩1分(収容台数30台)

駐輪場(バイク)

燈明堂緑地駐車場から徒歩1分(収容台数30台)
 ※バイクも利用可能です。

周辺設備情報

コンビニ

すぐ近くにコンビニはありません。

トイレ

燈明堂へ向かう途中の道路にある公衆トイレ(燈明堂海岸から徒歩4分程)を使用することができます。

終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

燈明堂海岸は岩場と房総半島に昇る美しい朝日を撮影できるポイントです。

この記事を読んで「朝日を撮ってみたい」、「朝日を見にいきたい」なんて思っていただけたら幸いです。

以下のページで朝日撮影スポットの記事一覧が見れます。

興味がありましたらご覧ください。

朝日・ブルーアワー撮影スポットの記事一覧

また、今後もこのブログをお読みいただけると、これ以上嬉しいことはありません。

あなたの写真ライフがより楽しく、より充実しますように。

それではまた!

  • この記事を書いた人

SHIN

北海道出身、千葉県在住。関東を中心に朝日・夕陽・ジャンクションなどを撮影しているフォトブロガーです。ブログでは撮影スポットやストックフォトの紹介記事などを書いています。X、Instagramで撮影した写真を投稿しているのでフォローいただけると嬉しいです。

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