こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。
写真活動を続ける中で以前から平日の天気の良い日にも撮影に行きたいと思ったり、日本全国で撮影してみたいと思い、軽トラを購入して荷台の上に家を作ることにしました。
51日目の作業の振り返り
前回の作業で網戸の取り付け、ソーラーパネルの調整が完了しました。
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【自作キャンピングカー】51日目:網戸の取り付け、ソーラーパネルの調整
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今日はこの作業の続きから進めていきます。
52日目:リーフスプリング追加とシェルの固定方法変更
後方のリーフスプリング追加
軽トラと聞くと、仕事で使う車(主に物を運ぶための車)というイメージを持つ方が多くいると思います。
その中でも私のように農業が盛んな地域で生まれ育った人だと、農作物を運ぶ姿を想像する方も多くいるのではないでしょうか。
実は軽トラには農作業に特化したグレードが用意されており、私の相棒、スズキのキャリイ(DA16T)にも農繁仕様というグレードがあります。(ダイハツのハイゼットトラックだと農用スペシャルというグレード名)
通常仕様と異なる点がいくつかあるのですが、その中でも最も大きな違いはリアのリーフサスペンションの仕様です。
通常は3枚のリーフスプリングとなりますが、農繁仕様は4枚のリーフスプリングが標準装備となっています。
農作業で重い荷物を運ぶ機会が多い軽トラックの車体が沈み込ないように強化されているということですね。
私のキャリイは通常仕様なので、リーフスプリングが3枚なのですが、シェルを載せたことで350kgもの重量を支えており、車体がかなり沈み込んでいる状態です。
しかも滅多に降ろすことはなく、常時350kgの荷重が加わっているため、農家の方よりスプリングを酷使しているかもしれません。
見かねた工場の方から「1枚リーフスプリングを追加した方が良い」というアドバイスをいただきました。
私はそもそも後付けでリーフスプリングを追加できることを知らなかったので、とてもありがたいアドバイス。
この状態で全国を巡るというのも不安だったので、早速リーフスプリングを購入。
とは言え、素人の私が整備できるわけもなく、ここはプロにお任せ、工場でリーフスプリングの追加作業を依頼しました。
まずはリフトに車体をセットし、持ち上げます。
ホイールを外し、リーフスプリングを固定しているボルトを外します。
ボルトを外すとリーフスプリングに隙間ができます。
1番目と2番目のスプリングの間に後側からリーフスプリングを差し込み、ハンマーで押し込んだ後、再びボルトで固定します。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、よーく見ると、スプリングが4枚になっています。
1時間くらいの作業で4枚スプリングの農繁仕様となりました笑
これで安心して全国を巡ることができます。
ちなみにリーフスプリングを追加するとリアの車高が2cm程高くなります。
フロントの高さはそのままなので、後ろから前にかけて傾斜ができ、平らな場所で寝る時はリア側を頭にしないと頭に血が上るのでご注意ください。
はしごの高さもズレました・・・笑
4枚リーフスプリング前提であれば、土台を作る時に前側を2cm高く作ることで、車内を平らにすることができると思います。
シェル後ろ側の固定方法の変更
前回シェルの固定方法をラッシングベルト方式からターンバックル方式に変えました。
変えた後にしばらく走ってみましたが、ラッシングベルトからターンバックル方式に変えたことで、ふわふわ感がなくなり、走りが激変しました。
シェルの安定感という意味では個人的にはターンバックル方式の方がおすすめかなぁと。
後ろ側に使用する1.5mのワイヤーロープが近くのホームセンターで売っていなかったので、後日Amazonで調達しました。
こちらを取り付けていきます。
まずは煽りのロックを解除し、ラッシングベルトを外します。
次に煽りの内側を通して軽トラのフックにワイヤーロープを引っ掛けます。
続いて、ターンバックルをシェルのアンカーにかけ、反対側にワイヤーロープを引っ掛けます。
最後にターンバックルを締めれば完成です。
反対側も同様に作業します。
右側とはやり方を変えて、ターンバックルにワイヤーを引っ掛けた後に軽トラのフックにかけてみましたが、作業のしやすさはあまり変わりませんでした笑
前後左右ともにターンバックル方式への変更が完了しました。
これで安心して走ることができます。
ターンバックルと軽トラの車体間の緩衝板追加
前回変更した前側のターンバックル。
車体とシェルが固定されている感があって良いのですが、ターンバックルと軽トラの車体が干渉し、ギシギシと音を立てていました。
運転していてかなり気になったので、隙間に緩衝板を追加します。
作業を行うにあたり、前側のターンバックルを外します。
緩衝板として最適なものはないかと探していたところ、はしご作りの時に間違って多めに購入した2×4材用の補強プレートを発見しました。
こちらに5mmのゴムシートを貼り付け、緩衝板として使うことにしました。
干渉する部分のシェル側にゴムシートを貼り付けた補強プレートを当て、ビスで固定します。
ビスは40mmのスリムビスを使用しました。
ターンバックルを取り付けて干渉する位置を確認します。
位置が問題ないことを確認できたらビスの錆防止としてコーキング剤を塗り、コーキングヘラでキレイに整えます。
ワイヤーロープを付け、締め直したら緩衝板の取付完了です。
反対側も同様に緩衝板を取り付けていきます。
ちなみにシェルと車体の隙間を作るには単管パイプを通して力技で持ち上げました。
350kgくらいありますが、テコの原理を使えば一人でスライドさせることができました。
※このやり方をされる方は腰を痛めないように気を付けてください
同様にゴムシートを貼り付けた補強プレートを干渉部分に差し込み、固定し、コーキングをした後ターンバックルを締め直したら完成です。
実際にこの後運転してみたところ、ギシギシ音が解消されていました。
こういう問題が発生することはあまり想定していなかったのですが、ちょっとした工夫で解決できるのもDIYの良いところですね。
はしごの固定ワイヤー追加
以前の作業ではしごの右側にスライドロックを取り付けて固定していましたが、振動でロックが外れる可能性もあるので、やや不安がありました。
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【自作キャンピングカー】42日目:窓の調整、はしごの組み立てと取り付け
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そこで、はしごの左側にフックを取り付け、ワイヤーロープで固定することにしました。
フックとワイヤーロープ、ワイヤーを固定するためのカラビナはカインズで調達してきました。
カインズ公式サイト
まず、シェルのフックにカラビナを取り付け、ワイヤーロープを通してカラビナを締めます。
次にワイヤーロープを引っ張り、はしごにギリギリ届く位置を調べ、印を付けます。
印を付けた位置にフックをビスで固定します。
フックにワイヤーロープを引っ掛けたら完成です。
こうすることで、万が一はしごのスライドロックが外れてしまった場合でもワイヤーロープが吊ってくれるので、落下を防ぐことができます。
51日目の成果
この日の作業で後方のリーフスプリング追加とシェル後ろ側の固定方法の変更、シェルと車体間の緩衝板追加、はしごのワイヤー追加が完了しました。
安全装備も付け終わり、ひと通り今できるところまでの作業が完了しました。
というわけで、52日に渡った軽トラキャンピングカー制作・第一弾はこれにて終了です!
52日と言っても休みの日しか作業ができなかったので、結局半年近くかかりました。。。
ただ、時間はかかりましたが、この間はとても充実していましたし、やって良かったと心から思います。
次の目標は自分で作ったキャンピングカーで全国制覇。
旅を続けていく中で、改善ポイントが見つかったら第二弾を実施しようと思います。
この記事が少しでも軽トラキャンピングカーDIYの参考になったら嬉しいです。
ではまた!