こんにちは。フォトブロガーのSHIN(@SHIN_Litra)です。
今回は横浜にある鶴見川河口末広水際線プロムナードを紹介します。
「ふれーゆ裏」と呼ばれる釣り場
鶴見川河口末広水際線プロムナードは神奈川県横浜市にある海沿いの遊歩道・・・ですが、一般的には釣り場として認識されています。
すぐそばに「ふれーゆ」という高齢者保養研修施設があり、その裏手にあることから釣り人の間では「ふれーゆ裏」で通っているようです。
ふれーゆ自体はそこそこ大きな建物で、3階建ての建物内部にはプールが3つもあるらしいです。
外観はこんな感じ。
円錐形の展示温室では珍しい熱帯植物や花が観察できるようです。
ふれーゆのすぐ横には横浜市資源循環局鶴見工場があります。
白い煙突が青空に映えますね。
ふれーゆ裏と呼ばれている通り、プロムナードへの入口もふれーゆの裏手にあります。
入口のゲートは深夜でも解放されており、いつでも自由に出入りできました。
ゲートから入るとすぐ前方に海が広がっています。
プロムナード内にはベンチも設置されているので、ちょっと疲れたらひと休みできますね。
ちなみに付近は工場など一般人が立ち入れない場所が多いため、鶴見つばさ橋を真横から撮影できる場所は限られています。
ふれーゆ裏は釣り場であると同時に貴重な撮影スポットでもあるということですね。
気を付けなければいけない点としては撮影場所の確保に苦労することです。
ご覧の通り、海沿いは釣り人で埋まっているため、少し歩き回って撮影できそうな隙間を見つける必要があります。
夜中も結構な人がいたので、撮りたい場所でスペースを確保できるかは運次第です・・・。
意外とシビアな撮影条件
鶴見つばさ橋に昇る朝日を広角レンズで撮影する時に最も苦労するのは釣り人、釣竿、釣り糸がフレームに入らないように気をつけることです。
プロムナード入口から右方向に進んだ地点は角度的に釣り人がフレームに入ってしまいます。
ベストな撮影地点としてはプロムナード入口から左方向に少し進んだところにあるV字の先端です。
鶴見つばさ橋を真横から撮影できるので、釣り人がフレーム内に入ることはなくなります。
また、朝日が昇る方向にも注意が必要です。
プロムナードの先端から鶴見つばさ橋の中央に朝日が最も近づくタイミングは12月中旬〜1月上旬の間だけです。
この期間内で、さらに土日に撮影する場合、チャンスが数回に限られています。
冬の太平洋側は晴れる日が多いので、天気はそこまで心配ないかもしれませんが、条件が揃わないとうまく撮影できないことに気をつけましょう。
鶴見つばさ橋に昇る朝日が美しい
今回も日の出の1時間前から撮影し始めました。
まずは日の出1時間前の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:Standard
ホワイトバランス:電球
シャッタースピード:61秒
絞り値:F8
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:なし
こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:鶴見つばさ橋のブルーアワー
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
補足
基本的に日の出1時間前〜45分前まではホワイトバランスを電球に設定して撮影しています。
電球で撮影することによって、空や海に青味がかかり、ブルーアワーという名前にふさわしい青の写真に仕上がります。
もちろん好き・嫌いはあるかもしれませんが、地球の青さを表現するという意味でも私はこちらの方が好きです。
あたりが真っ暗なので、絞り値をF8に設定して長秒撮影することで、明るさを稼いでいます。
次は日の出43分前の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:Standard
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:60秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:鶴見つばさ橋のブルーアワー
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
補足
日の出43分前にもなると、太陽が昇る方角あたりがだんだんと明るくなってきます。
私の場合、目安として日の出45分前を過ぎたあたりからレンズフィルターを装着し、撮影しています。
水平線の太陽を撮影する時に最も効果を発揮するReverseタイプのハーフNDフィルター(レンズフィルターの中央部が最も濃いフィルター)を使用します。
次は日の出30分前の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:Standard
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/3秒
絞り値:F11
ISO感度:200
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
こちらの写真はAdobe Stockにて販売中です。
写真:鶴見つばさ橋のブルーアワー
販売中の写真一覧:ポートフォリオ
補足
日の出30分前になると、あたりがかなり明るく、NDフィルターなしでは長秒撮影が難しくなります。
今回は波の動きを表現したかったので、ハーフNDのみを装着し、シャッタースピードとISO感度を変えて明るさを調整しました。
最後は日の出直後の写真です。
カメラ:SONY α7RIII
レンズ:SIGMA 14mm F1.8 DG HSM
撮影モード:Standard
ホワイトバランス:太陽光
シャッタースピード:1/13秒
絞り値:F11
ISO感度:50
焦点距離:14mm
レンズフィルター:KANI Premium Reverse GND 0.9
補足
こちらも波の動きを表現したかったので、NDフィルターを使わず、ハーフNDフィルターのみで撮影しました。
天気もよく晴れて、鶴見つばさ橋に昇る朝日を正面に捉えることができました。
撮影で使用した機材
参考までに今回の撮影で使用した機材を紹介します。
カメラ(SONY α7R3 ILCE-7RM3A)
カメラ(RICHO GR3)
レンズ(SIGMA Art 14mm F1.8 DG HSM)
レンズ(SONY FE24-105mm F4 G OSS SEL24105G)
レンズフィルター(KANI Premium Reverse GND 0.9 150mm×170mm)
フィルターホルダー(KANI フィルターホルダー SIGMA 14mm F1.8 DG HSM 専用 150mm幅)
L字ブラケット(SmallRig SONY α7III/α7M3/α7RIII/α9 L-ブラケットキット)
三脚(Velbon UTC 53II AS)
シャッターレリーズ(ロワジャパン RM-VPR1)
撮影地点について
最後に撮影地点を紹介します。
鶴見川河口末広水際線プロムナードは神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目15にあります。
プロムナードには釣り人が多いので、スペースの取り合いなどのトラブルには注意しましょう。
アクセス方法
公共交通機関でアクセスする場合
・JR鶴見線「弁天橋駅」から徒歩30分
※公共交通機関でのアクセスはおすすめしません
車・バイクでアクセスする場合
お手持ちのナビをお使いください。
鶴見川河口末広水際線プロムナードへのアクセス
駐車場・駐輪場(バイク)情報
駐車場
・ふれーゆ駐車場から徒歩5分(収容台数250台)
駐輪場(バイク)
付近に駐輪場がないため、付近の歩道に駐車することになります。
※管理についてはあくまでも自己責任でお願いします
周辺設備情報
コンビニ
いずれも徒歩30分の距離にあります。遠いのでご注意ください。
トイレ
プロムナードにはトイレが備え付けられおらず、朝日の時間帯はふれーゆが営業時間外のため利用できません。
撮影前に付近のコンビニ(かなり遠いですが)などで済ましておきましょう。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
鶴見川河口末広水際線プロムナードは鶴見つばさ橋の朝日を撮影できる貴重なスポットです。
この記事を読んで「朝日を撮ってみたい」、「朝日を見たい」なんて思っていただけたら幸いです。
以下のページで朝日撮影スポットの記事一覧が見れます。
興味がありましたらご覧ください。
また、今後もこのブログをお読みいただけると、これ以上嬉しいことはありません。
あなたの写真ライフがより楽しく、より充実しますように。
それではまた!